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栃無垢耳付き1枚板テーブル制作記 7
栃無垢耳付き1枚板テーブル制作記 6
バロックの響き
写真は楽器について解説する制作者の佐藤裕一氏です。 手前がフォルテピアノ。奥がチェンバロです。
こちらは、手前の白い楽器がチェンバロ。奥がフォルテピアノです。不謹慎ながら興味は材料。フォルテピアノについて少しお話をお聞きしました。材料は針葉樹だそうです。たとえばバイオリンはスプルースですね?とお聞きすると、建築業界で言うスプルースは通称で、材を特定できないそうです。具体的には、このフォルテピアノはドイツトウヒ製だそうです。また木の使い方は無垢ではなく、手作りの合板?集成材?として使って有るそうです。たとえば25ミリを2枚貼り合わせて50ミリの材として部材に使用して有るとの事でした。
栃無垢耳付き1枚板テーブル制作記 5
栃の天板と同じように、栗材の厚みをそろえ平らに削っていきます。これはすでに裏側を削っているところです。黒いカバーの下に回転する刃がついています。それより下方で、色の薄いところは削れた部分濃いところはまだ削れてない部分です。刃物の右手、上手はこれから削る部分です。
見て頂いて分かるように、下方の端の部分は削れていません。これは、ここが薄いからです。木材は一般的には木表側がへこむ方向に曲がります。従って木裏側はこのように真ん中が盛り上がる方向に曲がります。その為にこのように端の部分が削れずに残ります。もちろん作業を繰り返して全体が水平になるまで削ります。
栃無垢耳付き1枚板テーブル制作記 4
今回のテーブルの脚は栗材を使うことになっていました。4本足ではなく重厚感のある板足をおすすめし採用して頂きました。写真は栗材の加工前の様子です。
手前の小口に写っている2本の金属は”鎹(カスガイ)”と言う金物です。「子はカスガイ」のカスガイです。この材料が乾燥する前から割れが有ったため、それ以上広がらない様に割れ目を挟んで打ち込みました。